Miso-mythology & Soy sauce‐society

~味噌と醤油は愛をささやく場面にふさわしいか~

2010年12月30日木曜日

石井隆「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」(2010)~層が交互に重なって~

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今秋10月に公開された石井隆(いしいたかし)さんの映画(*1)のなかに、巨大な石切り場が登場していました。僕たちの五感はなんとなく大きな建築物に対し麻痺したようなところがありますよね。高層ビルディングが身近にそびえ、日々テレビジョンを通じて雲を突き破らんばかりの鉄塔を見せつけられ...
2010年12月29日水曜日

宮迫千鶴「味噌とジェーン・バーキン」(1995)~お前のことが思い出される~

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「祖母の家の、地下の物置の奥に、味噌が入った甕(かめ)が いくつもあった」という電話が、田舎に住む従姉妹から入ったのは、 祖母が亡くなって数年後のことだった。(中略) 祖母はそういう死の準備のあいまにも、いつものように味噌を 仕込んでいたのだろうか。死にゆくことと、明日の食べ物と...
2010年12月27日月曜日

吉行淳之介「怖ろしい場所」(1975)~いいことがあるの~

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 朝飯は茶の間に用意されていた。味噌汁のほかに、生卵が 一個と焼海苔が添えてあるというような、当たり前の食事である。   最初の日は、女が傍にいて飯のおかわりをよそってくれた。 薄い白い膜のかかっているようにみえる眼で、黙ってじっと 羽山を見てい...
2010年12月24日金曜日

泉鏡花「眉かくしの霊」(1924)~魔が寄ると申します~

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「裏土塀(うらどべい)から台所口へ、……まだ入りませんさきに、 ドーンと天狗星(てんぐぼし)の落ちたような音がしました。 ドーンと谺(こだま)を返しました。鉄砲でございます。」 「…………」 「びっくりして土手へ出ますと、川べりに、薄い銀のようでござい ましたお姿が見えません。提...
2010年12月16日木曜日

泉鏡花「歌行燈」(1910)~ぎゃふんと参った~

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「……上旅籠(じょうはたご)の湊屋で泊めてくれそうな御人品なら、 御当家へ、一夜の御無心申したいね、どんなもんです、女房(おかみ)さん」 「こんなでよくば、泊めますわ」 と身軽に銚子を運んで寄る。と亭主驚いた眉を動かし、「滅相な」と帳場を 背負(しょ)って、立塞(たちふさ)がる体...
2010年12月10日金曜日

泉鏡花「高野聖」(1900)~居心のいい~

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「さて、それから御飯の時じゃ、膳には山家(やまが)の香の物、 生姜(はじかみ)の漬けたのと、わかめを茹(う)でたの、 塩漬の名も知らぬ茸の味噌汁、いやなかなか人参と干瓢どころ ではござらぬ。  品物は侘しいが、なかなかの御手料理、飢えてはいるし、 冥加(みょうが)至極なお給仕、盆...
2010年12月4日土曜日

福田靖「龍馬伝」(2010)~醤油の値も上がって~

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龍馬「いや、けんど、こんな野菜はわしゃ京でしか見たことがないぜよ」 スミ「その野菜は今が旬どすさかい」 新助「こんな野菜は近くの畑で採れるさかいよろしゅうおすが、 塩や米の値がいっこうにさがらへん。塩や米の値が下がら へんと醤油の値も上がっ...
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