Miso-mythology & Soy sauce‐society
~味噌と醤油は愛をささやく場面にふさわしいか~
2012年3月20日火曜日
三浦友和「相性」(2011)~そうやって徐々に~
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家事全般の比率からしたら、もちろん妻が9割以上です。 でも残りの1割で、自分ができることならするよ、というだけです。 料理を手伝うのだって、自分が好きだから。約束や決まり事もあり ません。遊びの計画でもなんでも。だから、家族サービスじゃあり ません。 感想は言いますよ。例えば...
2012年3月3日土曜日
芥川龍之介「葱(ねぎ)」(1919)~火取虫の火に集るごとく~
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すべてのものがお君さんの眼には、壮大な恋愛の歓喜をうたいながら、 世界のはてまでも燦(きら)びやかに続いているかと思われる。今夜に 限って天上の星の光も冷たくない。時々吹きつける埃風(ほこりかぜ)も、 コオトの裾(すそ)を巻くかと思うと、たちまち春が返ったような暖い 空気に変っ...
2012年2月28日火曜日
“Уха(ウハー)”
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“食べもの”を口に含んだ瞬間、こころの芯を燻(いぶ)され、思いがけず汗ばみ上ずって、やがて軟化させられた挙句に深い恋に落ちる、そんな設定のお話がたまにあります。 それ等はどれもこれもが地味な顔立ちをしており、起伏に欠けて退屈至極の内容と思われがちなのだけど、実際は隅々まで細工...
2012年2月12日日曜日
夏目漱石「草枕」(1906)~通じねえ、味噌擂(みそすり)だ~
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「痛いがな。そう無茶をしては」 「このくらいな辛抱が出来なくって坊主になれるもんか」 「坊主にはもうなっとるがな」 「まだ一人前じゃねえ。――時にあの泰安さんは、どうして死んだっけな、御小僧さん」 「泰安さんは死にはせんがな」 「死なねえ? はてな。死んだはずだが」 「泰安さんは...
2012年2月2日木曜日
吉村龍一「焔火(ほむらび)」(2012)~ふんだんにあるものの~
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翌日からおれは台所をあずかることとなった。 牛殺しは毎朝六時にでかけていく。それまでに飯を炊き、 弁当をこしらえる。一度に腹におさめるのは、一合の飯。 朝は味噌汁、梅干し、高野豆腐の煮付け。弁当に握りこぶし ふたつ分の握り飯と、味噌漬け。夕食は芋と大根の炊き合わせが 主な副食...
2012年1月25日水曜日
楳図かずお「恐怖への招待」(1988)~まっきっき~
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断わる勇気がなかったのと、気が弱いものだから、くたびれて いるし、押しきるパワーが足りなくて、とうとう、やるしかないと いう気になっちゃった。やったんだけど、案の定、次の日、 朝起きると、普段だと前の日くたびれていても、とりあえず朝に なるとくたびれが抜けているんだけど、朝起...
2012年1月21日土曜日
楳図かずお「井戸」(1974)~長い髪の毛~
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食卓についている男と妻 椀をかかげて味噌汁をすすっていた男が、不意に大声をあげる 男「あっ!?」 妻「どうなさいました……!?」 男「みそしるの中から長い髪の毛が!?」 妻「まあ!?」 場面一転、街なかの公園 背広姿の男がその中を歩きながら、怪異を思い返してい...
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