Miso-mythology & Soy sauce‐society

~味噌と醤油は愛をささやく場面にふさわしいか~

2011年8月30日火曜日

“絵”

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 “絵”を観に行きました。休みを利用しての日帰り旅行。“たった一枚”の絵を見るためしては目的地が遠過ぎます。往復に時間を食いますし、朝早いうちに出立しなければなりません。「何もそこまでして」──自分でも酔狂と感じます。  ピカソの“ゲルニカ”。小学校や中学校の美...
2011年8月16日火曜日

宮崎駿「コクリコ坂から」(2011)~ドボドボ注ぐ~

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○コクリコ荘・食堂   開いたガラス戸から、降りて来る人の姿が見える。朝の挨拶。   割烹着姿で釜敷におろした釜から、熱い飯をおひつに移して   いる海。牧村が配膳を手伝う。(中略)   味噌汁を椀にすばやく注いでいく海。   牧村がお盆に移し変...
2011年8月15日月曜日

瀬戸内晴美「諧調は偽りなり」(1981)~ここに来ていてよかったな~

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  無想庵は縁側で土びんをかけた七輪をばたばたしぶ団扇で扇(あお) いでいるところだった。 「おう、どうした」  黙って縁側に立つ辻を見かえって、無想庵はいつもの声で訊いた。   「うん、ちょっと来てみたくなった」 「まあ上り給え、ちょうど飯が出来...

大塚英志「三ツ目の夢二」(2008)~味気ねぇなぁ…~

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   人の手に掴まれ宙に浮いた陶製の醤油差し   ドボ ドボ ドボ…と黒い液体が注ぎ口から流れ出る   朝日が射し込むリビングルーム。テーブルを囲む家族   醤油を注ぐ男(大杉)は傍らの新聞を読むのに忙しい 野枝「あなた かけ過ぎですよ」 大...
2011年8月6日土曜日

式貴士「カンタン刑」(1975)~ゴクリと飲み下した~

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「のども涸(かわ)いたな……」  その声を待っていたかのように、床の壁の一隅が四角く切り抜い たように動き、独房の中に箱型の形になってせり出してきた。  蓋(ふた)を開くと、中に五目飯と湯気の立った味噌汁が入っている。 (中略)  味噌汁をゴクリと飲み下した八朗は、再び、 「ゲエ...
2011年7月30日土曜日

山田太一「舌の始末」(1975)②~味ごときでごたごた言っている~

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 微妙な味覚というものに、私は長いこと反感があった。  味についてごたごたうるさい事をいう男を見ていると、目の前で 刺身にケチャップをつけて食べたくなるというようなところが あった。それは、あきらかに戦争中の初等教育、戦中戦後の食糧 難がはぐくんだ...

山田太一「舌の始末」(1975)①~そもそも汁という言葉が~

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  味噌汁(みそしる)という言葉が、私はどうも気にくわない。 朝のさわやかさがない。実も蓋もないという気がする。鼻汁を連想 するといえばいいがかりをつけているようだが、そもそも汁という 言葉が嫌いなのである。「おみおつけ」といいたい。しかしいま、 会話ならともかく文章の中で「おみ...
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